初めての400㎞④ 出雲大社へDNF
暖かい飲み物で生き返って、少し走ると道の駅はっとうへ。
中に入ると暖かく暖房が入っていて、なんと鍵のかかる授乳室がありました!
このまま寝ずに走るかどうか迷っていたのですが、Yさんにお願いしてここで1時間だけ睡眠を取ることに。夜の12時です。
誰も来そうもありませんが、万が一誰か着たら起こしてあげるとYさんは待合のベンチで休みます。
授乳室といってもベンチがあるわけではなく、床に輪行袋を敷いて寝ます。
さっき甘いものを飲んだばかり、そして下から冷えてきてなかなか眠れず、どうやったら寒さから身を守るか試行錯誤・・・。
ぼんやりとほんとうならどこで仮眠しただろうと考え事をしているうちに、最後の20分くらい眠れたでしょうか。
寝る場所、探すの大変ですね
時間が来たので鳥取へ。鳥取の方に入ると寒いけれど風もなく走りやすくなりました。
鳥取駅で記念撮影した後、お腹がすいたので駅から近い、夜中でも営業しているジョイフルへ。
Yさんは鳥取から帰ると言われていたので、ここで終わりかなと思っていました。
暖かくて、軽食っぽいメニューもいろいろ選べて、テーブルに突っ伏して仮眠しても起こされないらしく、ブルべの人は良く利用するそうです。ありがたいお店です。
私はなんとしても出雲大社にお参りしたいとお伝えしたら、Yさんも久ぶりだし行きたいとの事。まだ夜中なので電車が動くまで時間もありました。
PC3のローソン鳥取賀露団地店に立ち寄り補給食を買って、また再びご一緒にルート通り出発。
そこから大山の分岐までルートは、車の通りが少なかったけれどアップダウンがあり、結構しんどかったです。夜の国道はトラックが多くて走りにくいので海側を走りました。
夜明けも近く、またいよいよ眠くなってきました。
トイレに寄った橋津台場跡で、車がたくさん停まっているので何かやっているのかと浜辺に行くとイカ釣りでした。
まだほの暗い空が釣り人のライトで光っています。砂浜で体操座りして目をつぶって休みました。この休息が短いけど結構効きました。
本当に眠いところで、寝るまで行かなくても目や体を休めるのが、一番体にも時間にもよかったです。
そこから約30㎞走って、ローソン大山町田中店で朝食を食べて、もう間に合うはずもないのでDNFの連絡を入れました。
ここからまだ大山、雲南の山々を越えていく予定だったのです・・・
Yさんとどこまで走るかで意見が分かれましたが、私も疲れがピークだったので出雲まで走るのを諦め、行けるところまでと音楽をかけたり、お喋りしたり工夫して乗り切り、何とか米子まで走ることができました。
もう走れないかと思ったけど、こんな米子までこれたな~とYさん。
私もひとりではどうしていただろう、何が何でも出雲に行きたかったけれど、携帯の充電が少なく、バッテリーも限界でした。
旅は道連れ世は情けでした。ありがとうございました。
Yさんのお陰でランドヌールとは、いろいろと勉強になり、、いつか完走できるランドヌールになりたいと思いました。
米子から電車移動で出雲大社へ。もうここからは寝ても大丈夫かといえばそうでもなく、乗り換えという峠がありました。
とにかく400㎞は遠い。そしてまた悲しい事がありました。
Nさんの事故はショックで、ご本人はどんなにお辛かったか想像以上だと思います。
転倒した場所が安志姫神社の前だったおかげで、近隣の方のご協力で安全と安心を確保できました。
あの時あの場所だったので、最悪の事態を免れたと私は思いました。
そして私も思わぬ同行者のYさんがいて、なんとか出雲大社まで行くことができた。
そのおかげでいろんな事に気づき、神様のご加護を体験させていただいたのだと思いました。
出雲大社についたらまだ予報では先だったのに雨が降ってきました。
ここに自分が立っていることが不思議な感覚で、感動というよりまだぼーっとしていました。
Nさんはきっと治ると信じ、神様のされたことにただただ感謝しました。
海苔のたっぷりかかったお蕎麦と焼餅が入った善哉を食べて、お土産を購入し
お風呂まで少し距離があったので、着替えだけして電車で帰りました。
荷物になるけど電車に乗るために着替えは必須でした。走行距離315kmでした。
ポイント | 距離(km) | 到着時間 |
セブンイレブン加古川宗佐店 | 70.9 | 12:26 |
ローソン山崎杉ヶ瀬店 | 127.6 | 17:28 |
ローソン鳥取賀露団地店 | 215.8 | 3:10 |
DNF ローソン大山町田中店 | 7:53 |