自転車とたましい⑤ 久留米の思い出
九州遠征、最終日。楽しい時間はあっという間に終わっちゃいますね。
特に予定を決めていなかったのですが、たましいの赴くままに。
最後に皆さんにお薦めされたスポットへ。
鍋ヶ滝
ネットで入場予約してお立ち寄りください。
絶対いくと良いよとおすすめの鍋ケ滝は、眩い光のカーテンの様な美しさでした。
滝の裏側に入ることもできますが、カメラを持っていると水しぶきに注意が必要です。
カメラ教室の勉強もあって、綺麗に撮れたなと感謝でした!
帰りに行きたいなと思っていたところ。
川底温泉
菅原道真公ゆかりの湯といわれていて、四つの泉源から湧き出ているお湯は、湯量が多く柔らかく、効能が多いそうです。
古くからある蛍川荘は工事中でした。こちらのせせらぎの湯も同じ泉源です。
昨日のライドの疲れがすぐに癒やされ、さすが道真公ゆかりの湯、霊験灼か~と思いました。
そこから高速道路で久留米に移動
まず通っていた小学校、久留米市立長門石小学校です。ながといしと読みます。
この長門石小学校の前にはハンター博士の胸像があります。
このハンター博士と長門石の住民の方が力を合わせて撲滅させた日本住血吸虫病は、中間宿主である宮入貝が媒体になって、綺麗な水の田んぼや河川でも感染するため、久留米以外の各地でも多くの農民の命を奪っていた、恐ろしい病気です。
何百年もの苦しみから解き放たれることができたのは戦争のあとです。
戦後でなければ、田や畑にこういう薬を撒くことはできなかったのでしょうか。
この事を知らない人が多いのではと思いました。
命がけの農業から不安がなくなった、明るい希望と喜びがひしひしと伝わってきます。
この小学校に通ったのは一年くらいでした。改めて歴史的に意味のある凄い学校にピンポイントで通っていたと思いました。
久留米は宮入貝生息最終確認の地です。
長門石でオタマジャクシを捕まえたり、ずいぶんと田んぼで遊びました。
安心して遊べるようになったのは有り難いことです。
学校にいろいろと展示があったのを思い出しました。
それから父が連れて行ってくれると言っていたラーメン屋さんがどこだろうと探しました。
ここかな?年代的に古い大砲ラーメンさん、豚骨がかなり濃厚でした。とっても美味しかったです!
長門石橋を渡りながら、父と一緒に自転車の練習をした公園を探しました。
そこは私が小学2年生だった時、父と補助輪なしで自転車に乗る練習をしたところです。
初めは怖くて乗れなかったけれど、何度もできるからと励ましてもらい、ようやく乗れるようになり、父も母も喜んでくれ、とても嬉しかったのです。
父との最後の大切な想い出となった場所でした。それも自転車の・・・
しかし橋の直ぐ側の、木がいっぱいあった大きな公園らしい公園が見当たりません。
なにしろもう50年も前ですからビルが建っています。
残念ですが仕方なく、久留米絣を売っている商店街のお店、久留米絣専門店・風のおくりものさんへ。
なんと本藍染め、手織りの絣が小売りされていました。
反物だと手が出ないなと思っていたので嬉しかったです。
そして蝶がたくさん飛んでいるような織模様の、とても素敵な絣を見つけました。
風羽李の旅記念・野良帽にさせていただきますね
帰りの新幹線で・・・
隣の三列シートにまだ若い夫婦と男の子三人が乗っていて、お母さんが一番小さい子を抱いています。
お母さんが座ると子供が泣くのでお母さんは座っている暇がありません。ずっと立っています。
一番大変なのはどうみてもお母さんですが、少し座れたらよいのにと思いました。
お父さんもふたりの子供の世話をしていますが、時折眠れたりするのにお疲れなご様子。
同じく姫路で降りたのですが、降りるときにお母さんが「騒がしくしてすみませんでした」と言われたので、「大変でしたね」と、挨拶をかわしました。
おかげで私もいろいろありましたが、苦労した母の姿を思いだしました。母に感謝です。
こういう光景も神様が見せてくださっていたのかなと思いました。
家に帰ってから
父と練習したあの思い出の公園がどこだったのかmapで探しました。
するとその近くに水天宮の総本宮があることがわかりました。
安徳天皇をお祀りしてあるところです。その神社があることを知らなかったので驚きました。
今まで私は平家ゆかりの場所に行きたい、どうしても気になってしまうのがなぜなのかと思っていました。
高松にあった高松平家物語歴史館、こちらには子供が小学生の頃に二度訪れています。
蝋人形で表現された平家の物語の中に、崖を降りてくる生々しい戦いの姿の源義経の人形があるのです。
その前を通る度になぜここに義経の人形があるのかと怒っていました。
平家物語の展示だから仕方ないと思いますよ。
夫はなぜそんなに怒るのかと言い、子供たちはあまり喜ばない、その歴史館に二回行きました。
今も平家の伝説だと聞くと、どんなところか見に行きたくなります。
安徳天皇の伝説はいろいろありますが、自分の大切な思い出の場所が安徳天皇をお祀りする水天宮の(しかも総本宮)の近くで嬉しかったです。
次の機会にはお参りに行きたいと思います!
思えば、人生とは生まれた時からたましいの旅のようですね。
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