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自転車とたましい③ 九州・父の墓参り

huwari300
ふはり
ふはり

神様から試されるという経験はありますか?

徳島の自転車イベントから、神霊について勉強になった私は、(少し勉強したからといってはっきりとした事はいえませんが)父のたましいの事を全くわかっていなかったということに気がつきました。

とにかく九州で父が呼んでいる。寂しいと思っているのではないか。怒っていなければいいけれど。

そう思った時、大分での自転車イベントへのお誘いがあり、日程がお盆に近かったことから、これに行ったらいいということかなと思い、参加ボタンをポチッ。

そしてまずは、何年も連絡していなかった九州の従姉に恐る恐る電話をかけたのですが、突然墓参りにいきたいと言い出した私を、暖かく迎え入れてくれた事に感謝しました。

お墓参りに行く太宰府天満宮に参拝、そして大分の自転車イベントに参加・・・

せっかく九州に行くので、従姉もびっくりのいろいろ詰め込んだ内容を考えていたところ、神様から本当に父の墓参りが大切なのか問いかけられました。

というのも、出発一週間前になって

まずは妹の家族がコロナに感染して、母を預かるのは無理だと連絡が。

そして台風が上陸

新幹線が動くのか、イベントもどうなるかわかりません。

九州の従姉からもどうする?と連絡がきました。

いろいろ詰め込んでいることは分かっていましたが、何が一番大切なのか、神様から問われているのではないかと思いました。

従姉にお墓参りにだけは行かせてくださいと返事をしました。

すると、母のショートステイ先が見つかったとケアマネさんから連絡があり、母を預かってもらえることに。

お盆でどこも予約が一杯だったのに、たまたまその日程だけ空いている施設がみつかったそうで、前日に契約、奇跡的でした。

台風の影響も、乗る予定だった新幹線の一本前から運転再開され、

自転車イベント(大分)も台風の影響がないと予定通り開催されることに。

ただ、博多から大分まで車をシェアしようとしていた方が発熱でキャンセルと当日の朝に連絡がありました。

何もかも、本当に父の墓参りに行く気があるのか、神様に試されていたように思いましたが、有り難いことに予定通りに出発しました。

妹もどうするか迷っていましたが、日帰りで一緒に行くことに。

自転車も一緒です。

博多駅まで従姉のNちゃんが迎えに来てくれて、父の葬儀以来の先祖代々が眠るお寺へ。

お墓といっても納骨堂なので、骨が骨壺に入った状態で収めてあります。

生きている間にはみんなと思うように会えなかったけれど、今こうして一緒に納骨され、お祀りしていただいていることに父のたましいの安らぎを感じ安心しました。

お墓があり、守ってくださる方があるというのは、なんとありがたいことでしょうか。

従姉が「お父さーん、来たよ~」と言いながら、伯父さんの骨壺を取り出し、蓋を開けて一番上の骨を取り出したのでびっくりしました。

そんなことをしていいの??と聞くと、いつもこうしているよと。天真爛漫な従姉です。

私も恐る恐る父の骨壺を開けて、そっと白い骨を取り出しました。

指先に神経が集中して、なんとなくピリピリと血流のような電流のようなものを感じます。(真似していいかわかりませんが・・・)

もう50年近く父に触れることなく、こうして触れるのもお骨になってからになりましたが、お膝に座っていたことを思い出し、涙が出ました。

泣いたところでもう取り返しのつかないことですが、これからはちゃんと父の供養をしようと思いました。

その後、父の実家のお仏壇へ。

実は父方の祖父がどんなお顔だったのか全く覚えていませんでした。

海軍の憲兵をした後、国鉄勤務をしていたそうで、優しい笑顔の方でした。

祖母は祖父の白い軍服とサーベルの颯爽とした姿に惚れたそうです。

他にもセピア色のいろんな兵隊さんの写真がたくさん出てきました。仲間の写真も大切にとってあった様です。

お昼は近くのお寿司屋さんのちらし寿司を出前で。

錦糸卵がふわっふわで、載っているイカが美味しい、このちらし寿司が大好きです。

小さい時にここに住んでいたことがあり、昔話になりました。

父のことを嫌いだと思ったことはなく、嫌なことは何一つなかった。

伯母も、あなた達のことを本当に可愛がっておらっしゃったよ、と。

最後に仏壇にもう一度手を合わせて、今まで育ててくださってありがとうございますと、改めて父を含めた御先祖様に御礼を申し上げました。

すると光に包まれたと感じました。暖かい光。ありがとうと言ってもらえたような。

人の一生という百年にも満たない、ほんの数十年、その間に自分が受けた恩恵に、どれだけ気付くことができるのか

父のたましい、祖父の顔、改めていろいろな事に気づくことができ、本当によかったと思いました。

自転車のおかげです。

その後、車で数十分の太宰府天満宮へ。

はじめの鳥居に着いたらザーッと凄い雨が降ってきましたが、すぐに止みました。

子どもの時に来た記憶がありますが、それから来ていなかったので、初めてお参りする感覚です。

心字池と太鼓橋。側の木が大きくて凄い迫力です。こんな木を見たことがありません。

この橋を渡っているだけで、清々しい気持ちになります。

麒麟像が雨に濡れて光輝いていました。あまりの眩しさにびっくりしました。

手水舎にがいます。まるで海の中の様です。

ご本殿は124年ぶりの「令和の大改修」が行われており、令和九年までの仮殿。

大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーも務める藤本壮介氏によるデザインです。

屋根の上に森があり、仮殿においても御神威を感じ、心安らぐ空間になっています。

天開稲荷社へもお参りしました。従姉もこちらは初めてということでした。お社の裏にパワースポットと言われている石室の祠があります。

珍しいなと思ったのが、梅の種を納めるところが有ります。種の中に天神様が宿るといわれているそうです。

小さい梅の種は中を食べますよね・・・汗

その後、隈研吾氏デザインのスタバへ。一流のデザイン、さすが太宰府天満宮の参道です。

その後、博多駅で日帰りで帰る妹を見送り、従姉とげんき家で焼き鳥を食べました。

本当に優しくて楽しい従姉です、お忙しい中、お付き合いくださってありがとうと感謝でした。

博多で父と一緒に焼き鳥を食べたのも思い出し、とっても美味しかったです!

ふはり
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すべて父のプロデュースだった気がする一日でした。お父さん、ありがとう!

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風羽李
風羽李
女性サイクリスト
2014年よりロードバイクに乗っています。
ふはりふはりと舞う綺麗な羽色の蝶(アサギマダラ) が海を越えて長距離移動することに尊敬の念を抱き、2021年より ロングライド(ブルべ)を始めました。
帯をアップサイクルして自転車の小物などを製作しています。
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