お伊勢参り ①


お伊勢参りと関係なさそうで、ある話から
自転車が来て3か月。
自転車の突き上げ感とハンドル調整が気になりながら、あまり自転車に乗ってませんでした。
英語の勉強や紙芝居を作りに忙しく、世界紙芝居の日が終わってもツアーの調べものをしていました。
簡単にツアーが作成できるものではないことを思い知り、日本人であっても難解だと思います。
しかし千姫の事を調べていて、ふと、ある疑問が湧いてきました。
廣峯神社の本堂は、千姫が忠刻様のご快復を祈って修繕されています。
そして以前、高砂神社へお参りに行ったときに神社の「再誕400年の寄進」をしたのですが、再誕とは高砂城を建てるために移動させた神社を、本多家の時代に元の場所に戻された事を再誕と呼んでいます。
なんとどちらも千姫ゆかりの地ではありませんか。
高砂神社では本多家の皆様で(その時にはご長男は亡くなっていたのですが)再誕のお祝いをされたそうです。
しかし、その後直ぐに、忠政様(お父様)と忠刻様の様態が悪くなり、忠政様は回復したけれど、忠刻様は亡くなったそうなのです。
その時にはすでに体調が悪かったそう。皆様で、なんとかご回復を願われた事と思います。
高砂神社の御祭神は素戔嗚尊と奇稲田姫、大己貴命です。高砂牛頭天王と呼ばれたそうです。
廣峯神社も高砂神社も、どちらも素戔嗚尊が御祭神です。

疑問・こんなに寄進しても、御利益がなかったの?
現代でも社殿を建て直すのは数億かかりますから・・・もちろん見返りを求めてはダメなのはわかっていますが、それより、
大丈夫か私、自転車をいただいたのに(゚_゚;)
自転車に乗らないと!
人生最大の恐れを感じました。
私の最重要課題は他でもない自転車に乗ること!ということに気づいたのです。
練習のためにブルベに参加しようと探したところ伊勢の200kmがありました。
二年前にも違うルートですがコロナにかかってDNSしたのが伊勢の200km。
あの時もお伊勢参りがしたくて申し込んだのを覚えています。
そして太魯閣に登って、龍笛を吹くという目標にも近づかなくては!

またブルベですか!?
正月、乗り始めたのは三日から、家族が出かける隙を見て走りに行き、風邪引き以外は寒い日も少しでも乗ろうと頑張りました。
問題だったのは、ハンドルの調整でした。5mmのスペーサー、あると高いし、無いと低い。
長く走ると、スペーサーがあると腕に痛みが出て、無いと首が痛くなります。
下ハンも持ちにくい。これだと長い下りが辛すぎる。(;_;)
なんでだろうとフレームビルダーのHBさんに相談したところ、少ししゃくってみてはと言われてハッとしました。
そういえば、サーベロの時にも首が痛くてしゃくった記憶が。
少ししゃくると坂道で腰に負担がきたので、ほんの少しだけ、しゃくりました。
やったー!良い感じに落ち着きました(*^o^*)
そうか、そもそもほんの少しでもしゃくっているから、坂道が遅いのかも。
でも自転車が辛いよりマシです。
後はもう少しだけハンドルを下げたらどうだろうと、2.5mmのスペーサーを入れて調節。(前日にHBさんのところに立寄って付けてもらう)
それから、今回はトンネルが多いルートなので、フロントライトとリアライトが連動するキャットアイのライト、SYNC KINETICを購入。これが止まらずに点灯できて快適でした。
リアライトは常時点灯のライトを、フロントライトも予備を携帯しました。

ようやくお伊勢参りの話になります
移動前日は廣峯神社に自転車で参拝。参道を走ると頑張って~と声かけてくださる人が!
嬉しいですね~この日はな~んとなく山の上のお社まで行きました。
そういえば、ここまで来て自転車の御礼を伝えていませんでした。(..;)
佇んでいると”自転車をありがとうございます”という言葉しか、脳裏に浮かびません。
本当にありがたいなと思って、山を降りました。
神職さん達とお話して、お伊勢参りに行くというと大変うらやましがられて、帰り際に「アマテラスさんに宜しく」と言われました。
お姉さんですからね。なんだか神様に頼まれた気がします。
移動日はなんとなく船詰神社に立ち寄りました。急いでいたのですがなんだか自然に道を選んでいました。
ここでも自転車の御礼を申し上げました。本当にいよいよお伊勢参りの日が来たーーー!と喜びに溢れていました。

HBさんの工房に立ち寄り、スペーサーの交換と変則がおかしかったので点検していただいた後は、いよいよ伊勢へ!!
伊勢が近づいてくると、なんだか気が違うというか、圧倒されるものを感じます。
なんとか夕方までに外宮に着きたいと思っていたのですが、到着は15時前。
近くの駐車場に車を停めて、心を静めて落ち着いて向かいます。とても綺麗な水の手水舎にびっくり。

ご祈祷を申し込むところに、参拝前に申込をと書かれていたので先に向かったところ、この時間ならとすぐにご祈祷していただけることに。
しかも私の住所を見て、神職さんがこの住所は○○神社ですね。私も参拝したことがありますよと教えてくださいました。
なんだかあなたのことを知っていますよと言われているようで嬉しくなります。
誰もいないので私ひとりでご祈祷していただきました。

それでご祈祷内容は何にしますかと聞かれました。
最初に皇室彌栄、国家安泰、五穀豊穣とあり、そちらに○をしていたのですが、もう一つ追加できるとのこと。
最初は神恩感謝にしようと思ったのですが、少し考えて、ツアー準備中のためいろんな方にお世話になっていますから商売繁盛にしました。
でもすぐに間違った~と思ったのです。やはり自分の気持ちは神恩感謝だと。
まぁ間違いも間違いでは無いと気を取り直し、ご祈祷を受け、外宮本宮からお参りをしました。
豊受大神は天照大御神の食べ物を用意される神様。
倭姫は、お二神をお祀りする場所を40年以上も探し求めて、ようやく伊勢のこの場所にたどり着いたのです。
素晴らしい場所だなぁ。
人生のルートやゴールがなかなか見つからないのと同じで、とても励まされます。
閉館まで残り40分でしたが、せんぐう館に立ち寄りました。

この展示が凄く良かったし、感動でしたので、お立ち寄りをオススメします!
日本の神事の美しさ、1500年以上も休まず続けられた事に心より尊敬の念を抱きます。
倭姫の素晴らしい偉業と、ずっと神事を続けられている皆様に感謝しかありませんでした。
ブルベ完走も祈願しまして、宿泊予定のゲストハウスへと向かいました。