初めての400㎞② 安志姫神社
今日は疲れているんですか?と言われて、いつもと同じですよと答えましたが
10月といえど暑く、長袖のジャージを着てきたことを後悔、半袖の人もいます。
南から北まで走るので、ウェア選びが難しく、暑さでペースが落ちていたでしょうか。
福崎あたりの坂で黄色い反射ベストを着た人が自転車を押していたので声をかけると
チェーンが切れたけれど修理するピンがないので、山崎の自転車ショップまで押していくとの事。
私たちも持っていなかったので、お力になれませんがお気をつけてと、また走り出しました、
登りでNさんと離れてしまい、下りで追いつこうと勢いよく下っていたところ
カーブでトラックと並走になり、危なく逃げこんだところに、道路に埋め込まれた小さな反射ブロックの列がありました。
そこに勢いよく乗りあげてしまい、ゴンゴンと飛び跳ね、かなりの衝撃だったのでボトルが吹っ飛んでしまいました。
こんな事になったのは初めてで、びっくりしながら飛んで行ったボトルを回収。
そして走り出したら前輪のホイールあたりから異音がします。
長崎のポッペンの音と似ていてピンピンとかカラカラと鳴るのですが、スポークが折れたかのだろうかと不安に。
ホイールを外そうと力いっぱい引き抜き、ホイールをよく見ましたがなんともなさそうです。
ちょっと走ってみましたが・・やはりまだ異音がします。
あぁこんな事でDNFになるのか・・と悲しくなりましたが、遅くなったのでNさんも心配するだろうと、とりあえず先に進むことに。
少し走るとNさんが道路の端に座っていました。男性が二人、傍に立っています。
何があったのか、もしかして落車ですかと聞いたら、覚えていないそうで、近隣の方が転んだ場所から動かし、まだ救急車を呼んでいない状況でした。
民家もそう多くなく、田舎とはいえ主要道路でそこそこ交通量がありましたので、よく気づいてもらえたなと驚きました。
ちょっと動かしても痛みが激しかったのでもう走れないと判断してもらい、119にかけると、今いる場所の住所を聞かれました。
どこだろう、住所はわかりませんが、目印になるものを見つけました。
安志姫神社の前です!大きな看板があります!
なんどもなんども神社の名前を呼び、ハッとしました。神社の前だったんだと。
でも神社の名前を答えても通じず、近くのバス停の名称でもよいからと言われました。
すると先ほどチェーンが切れて押していた方(Yさん)が追いついてこられていて、バス停を見つけてくれました。
そしてようやく救急車を呼ぶことができ、自転車は親切な近隣の方が預かってくれることになりました。
救急車を待っている間、私はよりによって神社の前で、このような大怪我をするとは、やはり神様のご加護はなかったのかと悲しくなりました。
私が自転車を預けに行っている間にNさんは救急者に乗っていました。自転車の見聞も済みました。
これからどうするか、時間はもうだいぶ経過しています。
するとYさんが、どうなるかわからんよと言いながら、救済措置を行った場合、時間延長の申請が出来ると教えてくれました。
そして主催者の方にNさんのDNF連絡と救済措置の件について訊ねたところ、救急に要した時間が付与されるとわかりました。頑張ってくださいと。
とりあえず鳥取まで。そして出雲大社まで行きたい。やはりひとりでも走れといわれている。
近所のおじいさんが話を聞いて、今から鳥取?雨やで。自分もうリタイヤしてもええ年やでと言っていました。
そこで自分もメカトラであったことに気が付きました。ホイールどうしよう。
そこへYさんが自転車に乗って現れてびっくりしました。チェーン切れてたのでは?
なんと近隣のかたでMTBに乗っている方があり、チェーンのピンをもらったそうなのです。
ただ自転車にあうピンはなかったそうで、大山は無理と言いつつも、次のポイントチェックまで行って考えるとの事でした。
とにかく私もそこまで一緒に行くことにしました。
事故から1時間半くらい過ぎていましたが、救急搬送される病院も決まりました。
一応救急隊員の方に確認しましたが、私に何かお手伝いできることはないとの事で、Nさんは最新の病院へ運ばれて行きました。
びっくりしたけど、生きていてよかった・・・