ブルべ

2回目の400㎞ 皆生温泉 湯薬師様

huwari300

さっきの温泉で出会った仏様の事を、一緒に御朱印巡りをしている友達に話そうと思いながら走っていたら、さらにあることを思い出しました。

私は廣峰神社の事を調べていて辿り着いた桜井識子さんという方のブログを読ませて頂いておりますが、山の魔物の「気」の影響を受けないために、般若心経やお不動さんの真言を唱えると良いという記事がありました。

私も以前に山でちょっと怖い思いをしたことがあって、山の神様にもいろいろあり、そういう「魔」がいる山の事を、なるほどと思って読んだのです。

山の高い低いは関係ないそうです。そして身の回りにバリアを張るために山を出るまで唱え続ける方法が事細かく書かれていました。

そんな「魔」がいる山に今は簡単に道路で入れるそうです。道路で・・・

なんとなくブルべでも役立つ気がしていたのですが、前日に夫の本のご祈祷を廣峰神社でしていただいた時に禰宜さんとお話をしていて、般若心経が長くて覚えられないと言ったら、ご真言なら「オンコロコロ」でも良いと教えて頂いたのです。

今はルートを見るので精いっぱいですから、あの仏様のお顔を見なければ、そのことを思い出していなかったかもしれません。

神様が何回も(ブログも何回かに分けて書かれていて、さらに神社でも)教えてくださったと思い

今回の峠がその「魔」がいるかどうか私にはわかりませんが、万が一そうだとしたらと思ったのでした。

眠くなって気が付くと夜中の1時、また眠気がきて仮眠が必要だと思っていたら、道の駅奥大山に喫煙所があってお座布団が置いてあります。

そこでちょっと横になって30分ほど仮眠。カイロを貼って輪行袋にくるまって休みましたが度々通るトラックの爆音で目が覚めました。

再出発していよいよその怖い峠に来ました。想像していた通り真っ暗です。

オンコロコロと唱えながら緩い坂道を登っていきます。ずっとオンコロコロと言っているつもりですが、変な言葉になるのを修正しつつ・・・

不思議と周りがシンとしていて自分だけの道が出来たように感じて後ろが怖くありません。

いつもなら後ろが気になって怖いのですけれど。

誰もいない真っ暗な道には動物の血の跡が照らし出され、避けようもなくその上を走っていきます。

ご真言を唱えていたら大丈夫と思い、水も飲まずひたすら唱えつつ長い坂を上りました。

首の後ろから背中がホカホカしています。暖かく守られているという感じです。

長いトンネルに来たら、人影かと思ったら標識だったり、そんな幻をあぁ違っててよかったと思いながら走り、今度は下りだから、だんだんと体が冷えてきて時折眠気がきます。

寒くて扉がついたバス停もあるなと思ったのですが、ちょうど下りたところに道の駅があってそこで仮眠予定でしたからそこまで頑張ろうと走りました。

新庄宿の石碑で写真を撮り、道の駅がいせん桜へ。駐車場には人がいましたし、そこでご真言を唱えるのをやめました。結構長かったです・・・

道の駅のトイレは綺麗で中は広くて、授乳室があり、そこで体が温まるまで座って休むことにしました。

夜明け前が一番冷え込むので1時間ほど寝て待ちました。

夜が明けて温まったし出発しようとしたら、立てかけておいただけなのにまたチェーン落ちして隙間にロックオンされていました。

Y君と直した様に自転車をひっくり返して引っ張ったら何とかチェーンを戻せました。あの時自分達でやっておいてよかったです。

自転車をひっくり返したときにボトルの水が漏れたのですが、こぼれた水がとても気持ち悪い感じがして、変な味もするので途中で捨てました。

CP3のローソン中国勝山店に着いたのは7時半で、そこでDNFの連絡を入れました。

Y君はどうしていたかというと、もうゴール付近かと思っていたら、新庄宿付近でホイールハブが壊れたので、DNFして輪行で姫路に帰ることになったそうです。

自転車が壊れたら、たまたま扉付きのバス停が目の前にあってそこで休み、車のロードサービスで駅まで移動し、とんとん拍子で帰れたという、これも神様のご加護であったかと思われました。

なんと、あそこのバス停にY君がいたんですね!

お互いにいろいろあったけれど無事でよかったです!

その後は道の駅久米の里で休憩したり、アクティブウォークで坂を歩き、膝の温存に努めながら走りました。

クランクアームの長さを変えて間もなかったので、お尻から太腿も痛かったです。

美作まで来た時にお祭りのお神輿が出ていました。キラキラと輝くお神輿を見るととても励まされました。

いつだったかこのお神輿に遭遇するのは以前にもあった!と思いました。

また家に帰ってから、このお祭りの神社や記憶をたどるのも楽しみです。

お神輿を担いでいるお兄さん方がいろいろ話しかけてくださったので楽しいひと時でした。

ふはり
ふはり

のんびりもほどほどにしないと!

気合を入れなおして、友達が差し入れてくれたゴールドメダリストやHARIBOを頂きながら、元気も出て、お気遣いがありがたく走り、上郡まで来たら楽しいライドを思い出して泣けてきました。

最後は雨でしたが、またガーミンが変な指示になり、地元で道を間違え、ガーミンばっかりに頼っておるからじゃ!と神様に怒られている気がしました。

ようやく最後のコンビニで買い物をして、母のショートステイのお迎え時間にも間に合わず家に帰りました。

夫が対応してくれて帰ったいた母がいて、やっぱり家が一番やなぁとふたりで一緒に笑いました。

そして夫が母と私にも作っておいてくれた卵焼きとピーマンの炒め物を頂きました。

家族が作ってくれたものを頂くのは、こんなに嬉しいものだったのですね。疲れがどこかへ行きました。


時間内完走はできませんでしたが、道中不安は無く神様のご加護を信じることができました。

自分で選んでいる様でこうなると決まっていた様な不思議な感覚。

すべてが決まっていたならばとすべてを受け入れることで生まれる感謝の気持ち。

ひれ伏したい気持ちになる、神を畏れるということはこういうことなのかと思いつつ走ったブルべでした。

くえびこ
くえびこ

危ないのでやめてくださいと毎回言っています!

姫路~佐用~鳥取~三朝~皆生~津山~佐用~姫路

ポイント距離(㎞)到着時間
PC1 ローソン吉岡温泉口店12413:42
三朝温泉 photo 通過チェック①15816:30
PC2 有本松太郎 銅像22021:10
新庄宿 石碑 photo 通過チェック②2704:39
ローソン中国勝山店 通過チェック③2967:37
PC3 ローソン上郡神明寺店 38314:28
ゴールPC ローソン姫路飾西南口40817:10
START 7:00
ABOUT ME
風羽李
風羽李
女性サイクリスト
2014年よりロードバイクに乗っています。
ふはりふはりと舞う綺麗な羽色の蝶(アサギマダラ) が海を越えて長距離移動することに尊敬の念を抱き、2021年より ロングライド(ブルべ)を始めました。
帯をアップサイクルして自転車の小物などを製作しています。
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